B型感染の感染経路として垂直感染があります。こちらはいわゆる母子感染というものです。今では母子感染防止策がとられるようになっているのですが、かつてはこのようなことは行われていませんでした。そのため、B型肝炎が母子感染してしまうケースがたくさんあったのです。もし母親がB型肝炎に感染していると、出産の際に血液を介して赤ちゃんにまで感染してしまうのです。
乳幼児というのは免疫系がまだまだ未発達となっています。たとえ感染したとしても、それをウイルスとして認識することができないのです。また、そもそもウイルスを排除するための能力も弱くなっています。そのため、子供がキャリアとなってしまうのです。
思春期の頃から30歳になるまでに免疫系は発達していきます。それによってしっかりとウイルスを体内から排除しようとするのですが、そのときに幹細胞を攻撃してしまうのです。これによって肝炎が発症してしまいます。ただし、多くの方はその症状が軽くなっているため、肝障害が進行してしまうことは少ないのです。しかし、まれに肝硬変や肝がんになってしまう方もいるため注意しましょう。
現在ではしっかりと母子感染を防ぐための対策がとられているため、新しい母子感染はほとんど起きていません。
給付金をもらえる
B型肝炎に感染した方の中で、国の不手際によって集団予防接種で感染してしまった方には給付金が支給されるようになっています。こちらは母子感染をした方も対象となっているのです。現在のB型肝炎の患者は主に母子感染をした方が多くなっています。そのような方は急いでB型肝炎給付金の受給対象者かどうか調べてみて、すぐに手続きをしましょう。
実際に給付金を受け取るためには国に対して訴訟をしなければいけません。その際には自分が要件を満たしていることを証明するための証拠を集めなければならないです。また、裁判所とのやり取りをする必要があるため、難しいと感じてしまう方は多いでしょう。実際に給付金の請求をしていない方がたくさんいるのです。
このような場合は弁護士を頼ると良いでしょう。弁護士であればしっかりと対応してくれるのです。給付金を受け取るための訴訟手続から書類作成、資料集めまですべて弁護士に任せてしまうことができます。弁護士に依頼することによって、スムーズに給付金を受け取ることができるでしょう。国が弁護士費用を補助してくれる制度も存在しているため、こちらを利用することによってB型肝炎の給付金を安心して受け取れるでしょう。